white minds

第十一章 再会‐1

 ぶつかり合う剣が閃光を放つ。その度にミリカを包む空間が悲鳴を上げた。あちらこちらに着弾した小炎球が煙を出して、その場をもやの中へと変える。そんな中、ラウジングは目を細めながら必死でアスファルトの姿を捜した。
「くっ……なかなか素早い――!」
 ぼやきを何とか焦りから切り離そうとするラウジング。ネオンとイレイはもうすでにやられていた。死んではいないようだがとても戦える状態ではない。カイキも立ってはいるものの、それがやっとという感じで、満足にアスファルトの相手をできそうにもない。
「危ない――――!」
 アスファルトの剣を紙一重のところでラウジングはかわした。アスファルトは油断すればすぐにでもレーナの方へ向かおうとするので、その相手をしているラウジングは、傍目からは彼女を守るような形となっている。意図するところではないが。もっとも、アスファルトを追い払う手っ取り早い手段がレーナを差し出すことだったと彼が気づくのは、後になってからのことである。
「なかなかやるな。お前は戦の神か?」
 アスファルトがそうつぶやいて笑みを浮かべる。それがごまかしの笑みであるということをラウジングは察することはできなかった。
 この年代にまともに戦える神はほとんどいないはず……。それとも、自分が弱くなりすぎたのだろうか? 時間をかければかけるほど不利か……。
 彼も愚かではない。ここが神の唯一の縄張りであることは重々承知している。
「うぉぅりゃぁぁぁーっ!!」
 カイキが飛びかかった。彼の全力の一撃もアスファルトはあっさりと受け止める。
「その程度の剣では私の相手はできん」
 さすがに剣を素手で受け止められてはカイキの立つ瀬はなかった。素手といっても補助系の技で強化をしてはいるのだが。
 何とか……何とかしてあの魔族に渾身の一撃を――!
 ラウジングは剣を握りしめて奥歯をかんだ。




「シン、北斗、危ねえ!!」
 サツバの叫びでとっさにシンは防御した。
 ――――!
 とてつもない風圧に体が悲鳴を上げる。結界がなければ相当のダメージを受けていただろう。
「つっ……」
 しかし側にいた北斗は完全に防ぎきれなかったようだ。片膝をついて彼は顔をゆがめる。
 巨大な火の玉が目の前で爆発したのだからかなりの威力のはずである。
「旋風!」
 彼らとは少し離れたところにいたリンが叫ぶ。彼女の両手からものすごい勢いで『風』が広がる。その風はある程度広まると、渦を巻いて空高く駆け上がった。
「そう……きますか――!」
 するとようやく魔獣弾が姿を現した。彼は今まで肉眼では確認できないような上空にいたのだ。しかもそこから攻撃していたのである。
「私の風は大気圏すら脱出できるわよ!」
 無茶なことを言う。宇宙で一体どうやって風を起こすというのか? まあ、それだけの威力だと言いたいのだろう。
「……過言でもなさそうですね」
 魔獣弾は苦笑でもするかのような顔でつぶやいた。
 彼らの前に戦っていたシークレットはダウン寸前である。今は必死にジュリが治癒をしているところであった。特にサイゾウの傷は重く、また梅花の精神消耗も激しい。その時加勢していたピークスもダメージは受けてはいたが、よつきは今もスピリットの援護をしてくれている。コブシはジュリの手伝いに、たくとコスミは体力切れである。
「では次はあなたから倒しましょうか――!」
 魔獣弾が叫んだ。どうやら彼は目障りな者から減らそうとするようである。シークレットでまずやられたのは青葉である。もっとも、彼は他のメンバーが戦っている内にいつの間にか回復して戦線に加わっていたが。
「よっしゃあ、復活!」
 またもや青葉は起きあがった。『馬鹿』がつくほどの回復力だ。
「スピリットと連携はできないんだから、もう少し休んだら?」
 レンカはそんな彼に忠告する。彼女自身は精神力の使いすぎで立ち上がることもできない。彼女と梅花は精神系の技で率先して攻撃していた。梅花なんかは必要最低限の精神すら下回ってしまって気を失っている。
「……そりゃそうですけど」
 青葉は不満そうに答えて梅花の方に歩み寄った。ヒメワが彼女の体を支えている。
「でも梅花はこんなになるまで戦って……サイゾウは大怪我だし」
 一発大技を使ったのならまだ話はわかるが、じわじわと精神を消費していった場合はかなり辛かったはずだ。彼女は並の神経ではない。サイゾウはサイゾウでようを庇って魔獣弾の大技を食らった。ジュリが彼の治癒をしている隣で、ようは心配そうに見守っている。
「歯がゆいのは皆同じ」
 レンカはいさめるようにそう言ってから、戦闘中のスピリットの方を仰ぐ。
「当たってください!」
 ローラインの放った透明なむちは敵に届くことなく空を舞った。すかさず援護射撃をするよつき。そうしなければ隙をつかれてローラインは光弾をくらっていたはずである。シークレットの戦いでわかったことだが、魔獣弾は相手の攻撃を避けてから、その際にできた隙を狙うことが多かった。しかし、まあ、わかったからと言って簡単にそれをフォローできるわけではない。今のもよつきの銃の腕をもってしてである。
「はああっ!!」
 シンの二刀流が続けて攻撃。右に、左に、身軽な動きで魔獣弾はそれをかわす。
 じれったいですね……。
 魔獣弾は実は焦っていた。彼の目的は戦うことではない。このままでは時間ばかりかかって何の成果も上がらない。
 もっと派手にいかないとダメですね。
 魔獣弾はふっと妖艶な笑みを浮かべた。



 
 突如として繰り出された剣を、アスファルトはすんでのところで身をかわした。
「アース!」
 カイキのあげた歓喜の叫びにも彼は応えない。
 全力、全力をもってして相手をする――――!
 アースの動きは鋭かった。一刀一刀がすごみをもって繰り出され、空気を震わせる。
 アスファルトは懸命にそれを剣で受け止めていた。
 勢いで押されてはいけない。それはわかってはいるのだが、どうしてもその目を意識せずにはいられない。
 勝負を挑む目。
 そうか……どうあってもお前はレーナを渡さないと言うのだな。お前を倒さなければレーナは奪えないと――――!
 アスファルトは内心苦笑した。彼女を手元に置いておきたいと思うのは、自分たちだけではなかったのだ。
「強い……」
 二人の戦いを呆然とラウジングは見つめた。
 彼らは技を放ってはいない。剣のみの純粋な勝負。技を使えばアスファルトが有利なことは明白である。では何故彼はそうしないのか?
「アースの動き……今までと違う」
 ラウジングは振り向いた。いつの間にかカイキがその側に立っている。彼の顔を見てラウジングは、きっと自分も同じような表情をしているのだろうと思った。
「レーナは……あいつはどこ行ったんだ?」
 はっと気がついてカイキは辺りを見回した。それらしき人影は見あたらない。
 しばし訪れる静寂。
「アース」
 名前を呼ばれて、彼は目だけで彼女の方を見た。
 レーナだ。いつの間に現れたのだろう? 空から降り立ったわけでもない。さも今までそこにいたかのような顔をしている。
 アースは何も言わなかった。アスファルトも何も言わなかった。
 レーナは静かに彼の手を取った。
「ありがとう。そろそろ仕上げにしよう」
 そうささやくように言ってから彼女は振り向いた。
「神よ。しばし手を貸してはくれないか? ほんの少しでいい」
 ラウジングに向かって問いかけるレーナ。しかし返事も聞かずに、彼女はもとの方へと向き直る。
 アスファルトとレーナ、複雑な感情が視線となって絡み合う。
「好機は一度!」
「ああ!」
 レーナの目つきが変わった。完全な『戦闘モード』へと。
『ビートブルー!』
 そして二人の声が重なる。白い光がまたたき、青き戦士が降り立つ。
 これがアースとレーナ、二人だけの初めての『ブルー』であった。



 
 地面に叩きつけられて、リンは声にならない悲鳴を上げた。
「リン――――!」
 シンが叫ぶ。彼にもそんな余裕はないはずだが。
「うぉぅりゃぁぁーっ!!」
 しかしその代わりといっては何だが、ラフトが拳を繰り出す。補助系あたりで強化してあるはずだ。そのフォローのおかげでシンは隙を見てリンの元へと駆け寄る。
「リン! おい、大丈夫か!?」
 彼女を抱き起こすシン。戦闘が長引いて体力はもう限界だろう。
「うん、まあ、何とか」
 シンの手を借りてリンは無理矢理立ち上がる。二人はラフトの方を仰いだ。
「ぐぅおぅ――!」
 彼らが見たのとほとんど同時にラフトは吹っ飛ばされた。だが彼の体はミンヤのおかげで地面と激突せずにすむ。そしてラフトが体勢を立て直すより早く、ゲイニが前に出た。
「今度はオレが行く!!」
 ゲイニはラフトと同じように全力で拳を突き出した。魔獣弾は何でもないというような顔でそれを受け止める。
 グキッ
「うぐぅわぁぁ――――!!」
 叫びながらゲイニは倒れるように飛び退いた。右の手首を押さえている。
「人間の体はもろいですね」
 魔獣弾は楽しそうに笑みを浮かべている。
「強化はしてありますよね? でもこれほど近距離からの風圧には耐えられなかったようですね。それとも強化が足りなかったのでしょうか?」
 右手首を押さえて苦しそうに顔をゆがめるゲイニとは対照的な様子だ。慌てて滝は剣を携えたまま彼の前に立った。
「ククククク……」
 声を上げて笑う魔獣弾。
 滝が剣を携えるそのすぐ横を、ラフトが突っ走って通り抜けた。
「ぬぅおぉぉーっっ!!」
「ラフト先輩――――!」
 滝の制止する声も聞かずラフトはそのまま攻撃する。
「あなたも骨を折られたいのですか?」
 魔獣弾はそれを軽くあしらう。そして彼が本気で攻撃しようとした、その時だった。
 ガシッ!
 ラフトの上腕に伸びた魔獣弾の手は、第三者によって止められた。
「何――!? 神――――!」
 魔獣弾は自分の右手をつかんでいる人物――長い髪を後ろで結わえた美形の男に向かって叫んだ。
「人間よ。怒りを持つな。それがこいつの狙いだ」
 その男は、その体勢のままで呆然としているラフトに向かって言った。
「くっ!!」
 隙をついて手を払うと、魔獣弾はザッと後ろへ大きく飛ぶ。
「また神が来ていたとは……気がつきませんでした」
 魔獣弾の表情が険しいのは目の前の神の『気』の強さがひしひしと感じられているからだろう。彼自身気がついていないかもしれないが、徐々に後退すらしている。
「お前……誰だ?」
 ようやくはっと気づいてラフトが口にした言葉はそれだった。
「私か? 名はシリウス。地球出身の神だ」
 彼らはもちろんその名に聞き覚えはなかった。しかしそれ以上説明する気はないのか、シリウスはキッと魔獣弾の方を見つめた。
「お前は……確か魔獣弾だな。見覚えがある。しかしお前はリシヤの封印の餌食になったはずだ。復活して早々エネルギー集めとは、実に忠誠心の高い奴だな」
 少し小馬鹿にしたようなシリウスの話しぶりに、魔獣弾の目つきが鋭くなる。神技隊は、少なくとも今は、彼が自分たちの味方であると判断した。
「あなたたちのように見せかけの正義を振りかざす者たちには、私の心はわかりませんよ!!」
 低い体勢を保ったまま叫ぶ魔獣弾。シリウスは周りの様子を一瞥してからもう一度前の男を見た。
「ああ、わからないさ。だがお前にも私の心はわかるまい。しかし一つ言えることがある。この争いは、それぞれの生存権をかけた戦いだ」
 シリウスの大きくはないが凛とした声が響く。彼の内から放たれる迫力のようなものを間近で感じて、ラフトは身震いした。
 一瞬――いや、十秒ほどはあったかもしれないが――辺りは嵐の前の静けさのように物音一つしなかった。しかし張りつめた空気が重い圧力となって体にのしかかる。
「ならば、生き残るのは私たちです」
 魔獣弾は湿気のこもった声でそう言った。
 



 基本的にビートブルーの動きはアースのものと全く同じだった。そうなだけに、いつレーナが出てくるのかということがアスファルトの念頭には常にあった。加えて後ろには必ずラウジングが控えている。彼にとっては一瞬も気の抜けない戦闘が続いていた。
 どうするつもりだ、レーナ! やはり一撃にかけているのか!?
 彼女については未知な部分が多かった。というのも、彼女の能力はことごとく彼の予想をくつがえしていたからである。確かにアースの能力も異常に高かったし、他の三人にも様々なズレはあった。しかし四人に関して言えば、それらの誤差を埋めるだけの時間があった。少しずつ集めたデータで、大体の基本能力は把握できた。だが彼がレーナと一緒にいたのは、たったの三日ほどである。
 その三日の間に彼女に何かあったのだ。彼は確信していた。と言うのも、その短い期間の中で彼女に起こった『異変』は、彼が知っている限りでも四、五はあった。しかもいまだに原因不明である。
「はああっ!」
 鋭い一撃をすんでのところでアスファルトは受け止めた。気のせいかもしれないが、次第に彼の動きが研ぎ澄まされているように思われる。いや、もとの勘を取り戻していると言った方が近いか。
 一瞬でもアスファルトの気がそれてくれれば――――!
 レーナは事を急ぎたくなる衝動を抑えた。焦りは禁物。必ずその時は来るはずだ。
 アースの動きが格段に良くなっていることはレーナにもわかった。それが彼女にどこか安心感を芽生えさせていることも自覚していた。
 ズススゥゥッ――――!!
 そのとき、ビートブルーの剣がはためいた白衣を貫いた。
「ちっ――――!」
 少しバランスを崩しつつも何とか攻撃は避けて、一旦間をおこうとするアスファルト。その彼に背後からラウジングが斬りかかる。普通ならそのままやられるしかない体勢から、アスファルトは無理矢理剣で対応した。全体重とラウジングの力を、全て右足で支えているような状態だ。
「アース!!」
 レーナは叫んだ。叫ぶと同時に全神経を集中させて彼女は一つの技を使う。今まで握っていた剣を放り投げたビートブルーの手に、真っ白い刃が生まれる。
「はぁぁぁぁぁぁ――――!!」
 アースは全力で走った。アスファルトを目がけて。
 両手で支えているにもかかわらずずっしりとした重みがあるその刃を、彼は真上から振り下ろす。
「くっ!」
 アスファルトはまたもや無理矢理体をそらせて、その攻撃を避けようとする。
 力に任せてラウジングを振り払い、彼は地を蹴った。
「ぐぅはぁぁーっ――――!」
 音は何も出なかった。出なかったが、その刃はほんの切っ先だけアスファルトに触れていた。
「当たったのか――――!?」
 ラウジングが叫ぶ。アスファルトはその場に片膝ついて胸を押さえた。
 ビートブルーもその勢いのまま地面に倒れ込む。
「レーナ!」
『ブルー』への合体が解けた。アースはがばっと起きあがって、倒れたままのレーナの方へ駆け寄る。彼女は意識こそあったものの、体は動かないようだった。
「くうっ」
 二人の目の前で、アスファルトは立ち上がった。出血はひどい。
 レーナは動けない。まだ間に合う――――!
 全身を引き裂くような痛みに耐え、彼は一歩前へ踏み出した。
 その時――――
『アスファルト』
 彼の脳裏にその名を呼ぶ声が響いた。
 イースト――――!
 彼は息を呑んだ。
『すぐに戻れ。これは命令だ』
 アスファルトは奥歯をかみしめた。もう少しだというのに――――!
 しかしアスファルトは何も言わずにその場から飛び退いた。
「――――!?」
 アスファルトが攻撃を再開すれば、すぐにでも戦線に加わろうとしていたラウジングは、その行動に驚いた。
「……」
 しばしレーナを見つめた後、アスファルトは無言のまま上空へ飛び去った。一瞬空で小さな光がまたたく。アースはしばらく、彼が消えたその空間をにらみつけていた。
「逃げ……たのか?」
 呆然とラウジングがつぶやく。
「……らしいな」
 アースは答えた。そこへ――――
「ラウジング!」
 名前を呼ばれてラウジングは振り向いた。
「シリウス殿!?」
 彼は見覚えのあるその姿を見て声を上げた。アースも首だけでそちらの方を見る。シリウスの後方には数人の神技隊がいた。まだ動ける者だけが来たのだろう。
「そちらはもう片はついたのか?」
 シリウスは周りを見渡しながらそう言った。
「あ、はい。たった今。しかしシリウス殿、いつお戻りに?」
 ラウジングに問われるとシリウスは、つい先ほど、と短く答えた。
「ところでだが……」
 シリウスはレーナの方へツカツカと歩み寄った。
「こんな所まで来てずいぶんと勝手をしているようだな。カルマラが派手に騒いでいた」
 レーナは目だけでシリウスを見上げると、軽く微笑んだ。
「まあ、弘法筆を択ばず。われも暴れる場所など択ばないということだ」
 レーナのセリフを聞いてシリウスは苦笑した。確かに、この女ならばどこでだって自分のペースを保ち続けるだろう。『レーナ』を演じ続けている限り。
「ま、いいか。今回に関して言えば助けられたことにはなるからな。たとえ、お前が蒔いた種だったとしても」
 普通の者ならグサッときそうなことを平気で言うシリウス。レーナの体を支えたままのアースが、彼をにらみつける。
「そうだな。だがわれが蒔かずともいずれ似たような事態は起きるだろう。いや、いずれではなく近々に……。ところで、神技隊の方は?」
 しかしレーナは微笑みを絶やさずそう聞き返した。
「駆けつけたときはかなりやられていたが……私が少々戦った段階で魔獣弾は引き下がってしまった。ケガ人大勢の上、もう一人の魔族の方も気になったのでな、深追いはしなかった」
 シリウスは一応答えてからラウジングの方を向いた。
「ラウジング、とりあえずあの者たちとともに、残りの者たちの方へ行ってくれ。そして下がれ。私はここの後始末をしてからアルティードに会いに行く」
 シリウスに言われて渋々ラウジングは滝たちの方へ向かう。レーナたちを見逃すのは釈然とはしないが、今さら争う気にもなれないのだろう。
「見逃す、ってことか?」
 ようやくレーナは立ち上がった。アースは心配そうな顔で見守るが、彼女は別に大したこともなかったように、パッ、パッと土を払う。
「どう取ってくれてもかまわない。私には私の考えがある」
 余裕の笑みを浮かべたシリウスは、そう言って背を向ける。
「うるさい神が騒ぎ出さないうちにさっさと引いてくれ。そこの三人も忘れないようにな」
 そしてシリウスは肩越しにそう付け足す。
 レーナは何も言わずに静かに笑いかけた。

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